- ジャンル
- 思想・哲学
- ISBN
- 978-4-434-11647-6
- ページ数
- 334ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2008年3月1日
- 価格
- 定価2,640円(本体価格2,400円)
慈心の体系
仏法立国の一助として
青木 宏文 著
釈尊は、出家から悟りを開くまで「慈心(友情)を修した」と語った。また「善き友情、仲間、交遊をもつことは、修行の全てである」とも語った。
これらは、仏法が「慈心の体系」であることを物語っている。
当書は、その内容を、著者が、長年の思索から、哲学的、論理的に構成しようとした試みである。
念のために言っておけば、仏法(ダルマ)の意味は、人としての、永遠の理法とされる。
だから、その規範は、現代にも通用するはずであり、我々は、日常の出来事を例題として理解しても差し支えないだろう。
拡張して言えば「古代インドの思想、事情を十分知らなければ、仏法は語れない」というのは、言葉として矛盾している。
ともあれ、仏法を、一部の高僧のみが修得できる「深淵で高遠なるもの」に留めてはならないと思う。