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書籍紹介

漂える想念
―日本の神髄―
長澤 寛行 著

ジャンル
論文・学術書・参考書
ISBN
978-4-434-14003-7
ページ数
564ページ
判型
上製本 四六判
発売日
2009年12月20日
価格
定価2,096円(本体価格1,905円)

内容紹介

地球上に浮かんだエアポケット、それが日本である。プロローグ「一つの想念が日本列島を覆っている」から始まる本書は、日本の歴史と精神をたどってその原像を解明している。さらに見えない日本文明の意味と未来像に言及する。
鬱懐の巣窟、それが日本人である。敗戦後64年を経過して日本は行き詰まり、現代の日本人の胸にはいつも何か得体の知れないもやもやとした苛立ちと閉塞感がわだかまっている。本書ではその原因を黒船渡来後150年の近代に起因するものではなく、有史以来の無意識の精神構造によるものと述べる。そして現状を二千年の歴史における行き詰まりの時と位置付ける。
鎖国の精神、それがこの想念の実態である。この想念は、古代に発生して現代に至るまで一貫して日本人が抱き続けて、訓練された無意識として定着している。鎖国の精神は日本人そのものと化している。そして日本社会の基本構造を作り上げ、世界で日本を日本たらしめているのである。この無意識の想念が紡ぎ出す歴史と社会の諸々の現象を跡付けて、現代の日本を呪縛する根源を明らかにする。本書は、現代の日本解体新書である。

もくじ

第一部 歴史
第1章 日本の淵源
第2章 日本的鎖国の精神

第二部 社会
第3章 日本の諸相

第三部 現代
第4章 日本の現状
第5章 日本の行方

第四部 精神
第6章 日本の社会構造

もくじ

富山中部高校 東北大学法学部卒、富山県在住

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