- ジャンル
- 小説
- ISBN
- 978-4-434-21765-4
- ページ数
- 88ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2016年3月30日
- 価格
- 定価550円(本体価格500円)
- 分類コード
- 0093
成木文が贈る回想風創作小説2編。
<表題作『消えた街』>
・・・、自分の心の中に消えた街を、これからさきふたたび訪れることもない。つとめて、 友里はそれだけを反芻した。もちろん、地蔵のことなど、次女にも長女にも語ってきかせるようなことは絶対にない。
<同時収録『虹色のデッサン』>
・・・、記憶とはあてにならぬものでもある。まるで、夢のように頼りなく事実からは遊 離し、ちぐはぐに加工されたり、抜けたりしてやまない。空想虚言みたいに、本人が真偽を意 識できないまま虚偽を思いつく場合もある。遠い記憶も近い記憶も、なるべくなら思いおこさ ないほうがいい、と、相場は最近考えるようになった。
※この書籍は電子書籍も販売しております。下記書店等でご購入可能です。
Amazon Kindleストア
Reader Store
紀伊國屋書店BookWeb(Kinoppy)