- ジャンル
- ビジネス・情報・社会
- ISBN
- 978-4-86476-322-6
- ページ数
- 194ページ
- 判型
- 並製本 新書判
- 発売日
- 2015年8月10日
- 価格
- 定価748円(本体価格680円)
- 分類コード
- 3231
イスラム国とテロリズム
一言でいえば、イスラム国に興味のある人には一読の価値がある。本書はこれまでに出版された「イスラム国」関係の書籍とは次の二点で大きく異なるからだ。一つはイスラム国とイスラム教との関係に注目し、その関係が何を意味するかを解明していること。二つはイスラム国の戦略・戦術の特徴を明示し、それは一種の軍事革命であると主張している点だ。この二点に関する著者の説明には新知見がある。読後に「面白かった」そして「ためになった」と思える本である。簡単な目次を引用しよう。
(目次)
第1章 イスラム教とテロリズムは関係があるのか
第2章 イスラム国の画期的な戦略は何か
第3章 イスラム国と心戦
第4章 イスラム国絶滅は可能か
なお、本書の内容が他書と多くの点で異なっている原因は、著者の経験にあるのであろう。防衛大学校卒を卒業して自衛隊に奉職、その後スリランカ・イラク・イスラエルとテロリズムの活動が活発な国に勤務、特にイラクでは対テロリズム防御戦争を体験したという。日本では珍しい経歴だ。
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佐渡龍己(さど りゅうき)
1954年富山県生まれ。防衛大学校卒。青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。陸上自衛隊および在スリランカ、イラク、イスラエル各日本大使館に勤務。博士(学術)(東亜大学)。著書に『テロリズムとは何か』(文春新書)、『神のテロリズム』『対テロリズム戦略』(以上、かや書房)、『ユダヤ人に学ぶ危機管理』(PHP 新書)、『心戦』『人は戦場で何を考えるか』(以上、ブイツーソリューション)などがある。