- ジャンル
- 詩集・句集
- ISBN
- 978-4-86476-360-8
- ページ数
- 64ページ
- 判型
- 並製本 A5判
- 発売日
- 2015年11月19日
- 価格
- 定価1,540円(本体価格1,400円)
- 分類コード
- 0092
それを詩とよびたければ
現代詩のアポリアをきりひらく あざやかなやさしさ
「それを詩とよびたければ/ながれでるまぼろしの/血でかくべきだろうか」・・・これは著者自らへの問いかけであるとともに、〈あなた〉にたいする挑発である。表層面では、やまとことばのような、ひらがなを多用した詩行に、ノスタルジックなイメージが舞いかさなり、一見ポエジーのやさしさにおおわれているように見えるが、深層面では、現代詩が当面して久しい、閉塞感の袋小路を突き抜けようとあがく、したたかさがかいまみえる。その詩業は、正攻法であるというより、詩歌の起源へと回帰しつつ、と同時にそこからひるがえって現代詩のアポリアを撃つという、アクロバチックな迂回戦術のようにおもわれる。
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