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書籍紹介

土木屋 世界を駆ける

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土木屋 世界を駆ける

香港・ロンドン地下鉄、ドミニカ灌漑工事、NY連邦政府ビル ―長く曲がりくねった道の家族―

依田 庸夫 著

ジャンル
エッセイ・ノンフィクション
ISBN
978-4-86741-013-4
ページ数
392ページ
判型
並製本 A5判
発売日
2022年1月20日
価格
定価1,100円(本体価格1,000円)
分類コード
0095

内容紹介

本書は著者の21年に及ぶ家族との、単身赴任1年を含めて22年間の海外赴任の挑戦と試練の記録である。
土木技術者としての勤務地は香港地下鉄8年、ワシントンDC住宅開発1年、ドミニカ共和国灌漑工事3年、ロンドン基点に欧州諸国2年、ニューヨーク他二拠点管理4年、そして再びのロンドンで地下鉄4年である。そこでは、業務上の多彩な出来事や帯同家族が遭遇した葛藤、著者が経験した稀有なエピソードに満ち溢れている。
*  *  *
3期にわたる地下鉄工事は多国籍で活気ある現場。香港が国際都市として飛躍し始めた時代に重なった。植民地である「借りた場所」「借りた時間」でも民主的な日常を生きていた香港人と共に働いた。その時間を返すために中国が彼らに約束した50年の猶予は必要だろう。
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マンハッタンで不都合な事実に遭遇。NY連邦政府庁舎ビル建設の掘削工事中に隙間なく積み重ねられた多数の人骨発掘。それらは奴隷のものでその扱いが不適切だったため、その区画は墓地記念碑広場となり建物の設計変更を余儀なくされた。
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ロンドン地下鉄、地盤沈下は25mmを制御。直径11mの大口径トンネルを手掘り掘削したのはアイルランドン人坑夫の伝統技術の貢献大。トンネル掘削で必然の地盤沈下を制御できたのは仏国の地盤改良業者の最先端技術などを含め多国籍メンバーの連携の賜物。
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世界の土木現場で得た過度な新自由主義的合理性と、日本の性善説に基づく発注方式を合わせた新らたな公共工事発注方式を大学院で修士論文に。
*  *  *
先進国と発展途上国で経験した両極端のカルチャーショック。
35年以上前のワシントンDCで経験したこと(離婚率の高さ、銃社会、ジェンダー意識、アファーマティブ・アクション)。例えば現地職員採用の履歴書は写真、年齢、性別欄がなく能力だけで評価。
片やドミニカでは停電・断水や馬の死体放置が日常など、前近代的な生活があった。
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観覧車「ロンドンアイ」建造中のフープ倒壊事故を目撃。仮設組み立てプロセスの設計ミスか。
湖水地方の木工芸技術研修合宿に参加し旋盤を習う。帰途に見た世界最後の児童労働(白人奴隷)鉱山跡地の衝撃。
北NY州の山頂湖畔にある幻想的なホテル・モホンク・マウンテン・ハウスの開発計画、この老舗ホテルにまつわる殺人事件とは。
英国の料理は不味いというが歴史的に見るとそうでもない。彼らは豊かな文化と穏やかな大自然に恵まれ美食には禁欲的なだけ。
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長い家族帯同の海外勤務による度重なる転居に翻弄された子どもたち。不安定な教育環境下で逆境に耐え、しなやかに適応して多くを学んでおり、特に社会的弱者への鋭敏な感覚が養われた。

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