- ジャンル
- ビジネス・情報・社会
- ISBN
- 978-4-86741-070-7
- ページ数
- 278ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2022年6月30日
- 価格
- 定価1,650円(本体価格1,500円)
- 分類コード
- 0034
広報の極意
本書は、マツダ、GM、フォルクスワーゲン、アウディの4つの自動車会社で38年間、広報を一貫して担当してきた著者の経験を踏まえた広報の指南書であり、同時に、日本、アメリア、ドイツの自動車会社の経営戦略を通してみたマネジメントと組織文化の考察にもなっている。
第一部では、トップマネジメントとメディアの橋渡しとなる広報の役割と責任や、コミュニケーション戦略におけるマーケティングとの協力のあり方を実例を引きながら紹介し、さらにSNSやSDGsの時代において重要性を増す広報活動について触れる。第二部では、1980年代のマツダの米国生産工場の設立、GMの小型車ブランド「サターン」の日本進出と撤退の経緯とその革新的な企業フィロソフィーを振り返り、さらに、技術力を持って世界の自動車メーカーの頂点を目指したフォルクスワーゲングループの躍進と躓きを概観する。著者の回顧録的な要素が強いが、広報活動の実例から学び、巨大資本が世界を舞台に競う自動車産業の一端を知るには、参考になろう。
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第一部 広報という仕事
1 広報の役割と責任
2 広報の醍醐味
3 広報部長の心得
4 広報のスキルを養う
5 広報とマーケティング
6 ブランド愛を育む
7 デジタル化したコミュニケーションとどう付き合うか
8 SDGsと広報
第二部 企業戦略の栄枯盛衰
−広報パーソンの見た日、米、独の自動車会社の経営と企業文化−
1 1980年代のグローバル化の推進−マツダの米国現地生産工場−
2 「礼をつくす会社」サターンを振り返る
3 ジェネラルはなぜ破綻したか
4 ものづくりの国、ドイツへ
5 現代社会と自動車産業の展望