- ジャンル
- 写真集・画集
- ISBN
- 978-4-434-14505-6
- ページ数
- 128ページ
- 判型
- 上製本 A4変型
- 発売日
- 2010年9月27日
- 価格
- 定価1,885円(本体価格1,714円)
HIROSHIMA FADING IMAGES
壁に刻まれた街と記憶と
浜田春之 著
被爆から65年、一瞬にして焦土と化したヒロシマは近代的町並みへと変貌しあの惨禍の様子を伝える手掛かりは平和記念資料館、被爆者の体験をもとに想像するしか術がない今。
時間はゆっくりと確実に世代交代とともに記憶の風化へと時を刻んでいる。
8月6日午後8時15分前のヒロシマ、戦争という動乱の中にも庶民の日常があった。
本文はそうしたヒロシマ市内の再開発で消えていった、または消えていく今の古い町並みを当時の風景とダブらせ原爆の象徴である被爆建物、橋、樹木、慰霊碑、資料館の遺品など、陰影のモルタルの壁(広島平和記念公園にある)をかつて放射線で焼き付けられた壁に比喩し、それを重ねて映像することで目に見えない焦土と化した街の臭いを時間軸でメタファーにイメージした。