- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-434-20501-9
- ページ数
- 158ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2015年4月30日
- 価格
- 定価1,540円(本体価格1,400円)
- 分類コード
- 0021
公暁―鎌倉殿になり損ねた男
鎌倉幕府三代将軍 源実朝暗殺の犯人、公暁。
二代将軍の息子として生まれながらも、将軍になれなかった男の謎に迫る。
公暁とは、鎌倉幕府二代将軍頼家の子息であり、三代将軍実朝を殺害した人物として広く知られている。しかし、その母や育ちなど、謎が多い人物でもある。
実朝暗殺事件は、『吾妻鏡』および『愚管抄』をはじめ多くの史料に記載されているが、公暁の経歴を伝える史料は極めて少ない。また、この事件に絡んで『吾妻鏡』に登場する人物達の業績の多くが他の史料に見当たらない。
そのため、公暁に関する研究は十分進んでいない上、公暁の周辺人物達に関する研究も多くはない。
そこで、本書では、公暁およびその兄弟について入手しうるすべての歴史史料を体系立てて説明し、これらの史料から生ずる様々な疑問を提示・解消していく。
矢代 仁(やしろひとし)
1966 年新潟県松代町(現十日町市)に生まれる。
1988 年長岡技術科学大学卒業。
2002 年弁理士登録。
小学生時代から日本史の本を読みあさるが、理系の道に進み、現在弁理士および技術翻訳者として特許事務所勤務。