- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-434-21091-4
- ページ数
- 236ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2015年10月15日
- 価格
- 定価1,760円(本体価格1,600円)
- 分類コード
- 0021
飛鳥の古代史
592年推古天皇が豊浦宮で即位してから、710年元明天皇が平城京に遷都するまで、一部を除き100年余り飛鳥・藤原地域に継続して都が置かれた。一方、589年約370年ぶりに中国大陸を統一した隋とそれを継承した唐は執拗に高句麗を攻撃し、その結果660年百済、ついで668年高句麗が滅亡した。日本も663年朝鮮半島において唐・新羅軍に手痛い敗北を喫した。このような東アジアの未曾有の国家的危機の中で、日本は軍国体制としての律令国家を急遽構築していった。
本書は推古朝の達成を前提として、斉明朝に軍事的首都が成立し、平安遷都によってそれが放棄されるまでの飛鳥の古代史を独自の視点から考察するものである。