- ジャンル
- エッセイ・ノンフィクション
- ISBN
- 978-4-434-22900-8
- ページ数
- 264ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2017年6月19日
- 価格
- 定価550円(本体価格500円)
- 分類コード
- 0095
三文人生劇場
――横倒しになった馬の膨れ切った腹に、青い液体の筋が糸状に数本流れて光っている。それがとても神秘的で美しかったことが、今でも鮮明に浮かんでくる。(第二章「人が燃え馬が燃え」より)
学生時代に長崎に原爆が投下され、三日三晩爆心地で救助・看護に当たった著者。定年退職後、小中高校で原爆の体験を語り、子どもたちに戦争の悲惨さや平和の尊さを教える活動をする中で話していた内容や、子どもたちの感想の手紙を1冊にまとめた。
また、在職中に中学校長として、家庭・保護者との提携のために発行していた「学校便り」に連載した教養を深めるための物語を同時収録。
著者が送った「三文話」のような人生を、人権や平和の教訓とともに送る。
はじめに
一、生い立ち
二、人が燃え馬が燃え
三、三文芝居人生
ボスハマチの作戦
恐ろしか話
九九鱗日誌
四、くそまじめの季節
1929年、長崎県五島市生まれ。
16歳のときに、道尾トンネル工場で被ばく。
辛くも生き残り、4年後には小学校教員になる。
その後、小中学校の教員、教頭、校長を歴任し、1990年退職。
退職校長会会長・福祉協会顧問などの役職に就き、平和の尊さや人権の大切さを伝える活動を行う。