- ジャンル
- エッセイ・ノンフィクション
- ISBN
- 978-4-434-27321-6
- ページ数
- 248ページ
- 判型
- 並製本 A5判
- 発売日
- 2020年4月30日
- 価格
- 定価2,200円(本体価格2,000円)
- 分類コード
- 0023
捧げ銃(ささげつつ)
三八式歩兵銃等皇軍銃器の開發者 南部麒次郎自傳
“西洋に追いつき追い越せ!”陸軍中将南部麒次郎の発明物語
佐賀の貧乏士族の家に生まれた麒次郎は中学時代のある事件を機に陸軍士官への道を志すことになります。
砲兵小隊長として日清戦争に従軍、その記録は後に日本記録文学全集にも収録されました。その後東京砲兵工廠に転任、三八式歩兵銃を始め重・軽機関銃、南部式拳銃等の発明に没頭しました。
しかし単なる発明噺ではなく、販売開拓のための支那出張、第一次大戦下の欧州視察、戦後恐慌下での工廠大争議解決等々の出来事も記しています。
更に退役後は(株)南部銃製造所を設立、後に改組し中央工業(株)南部工場となり、九九式軽機関銃や九四式拳銃、航空機関用ホ式機関砲等の開発を続けました。本書は典型的明治人のダイナミックな活動の記録でもあります。その名は欧米諸国でも知られていました。
新兵器誕生の本人及びスタッフの苦労や発明訓が諸所に記述され、日本の兵器史ともなっています。
『或る兵器発明家の一生』(昭和27年発行)の改定復刻版