- ジャンル
- 小説
- ISBN
- 978-4-434-30922-9
- ページ数
- 260ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2022年9月17日
- 価格
- 定価1,650円(本体価格1,500円)
- 分類コード
- 0093
一卵性双生児で生まれた中原千晴は、出生の秘密を知らされず十七歳になっていた。或るとき親友次郎と訪れた女子高の学園祭で、美しい生徒更科洋子に出会う。一ヶ月後、吹奏楽の地区予選で再会し、偶然にも全国大会出場に選ばれたのが、千晴と洋子の通う二校だった。二人は音楽を通して惹かれ合っていくが、千晴と洋子の誕生日は、六月二十一日の双子座だった。千晴と洋子を陰で支え続けてきたのは明治、大正、昭和の激動の中を生き抜いてきた祖母の晴恵と、祖父の洋三で、二人の傍系の脈絡が、千晴と洋子を育ててきたのだった。
一九七一年、冬季オリンピックで沸き立つ前年の札幌と、まだ路面電車が走っていた錦秋の京都を時代背景にした、初々しくも儚い恋の青春ラブストーリー。