- ジャンル
- ビジネス・情報・社会
- ISBN
- 978-4-434-33375-0
- ページ数
- 360ページ
- 判型
- 上製本 A5判
- 発売日
- 2024年1月28日
- 価格
- 定価3,630円(本体価格3,300円)
- 分類コード
- 3031
政策と災害
あの日、政策は命を救えたのか
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災をはじめ、我々は災害に襲われるたびに二度と同じような被害を出さない為にと法律を制定、改正し、設備や組織を整備するなど様々な施策を打ち出してきた。しかし2011年3月11日、我々は再び過酷な現実に直面し絶望感、無力感を味わうことになる。町内放送で懸命に避難を呼びかけた自治体の職員、津波が押し寄せる中、避難誘導を続けた消防団員や警察官、災害派遣の下令を待ち準備を続けた自衛官、その他多くの人々があの日懸命に災害に対峙した。
本書では、危機管理、防災政策への理解が進むことを意図し、大規模災害に対して公的部門、政府・行政はどのような仕組みを準備していたのかについて整理している。その上で東日本大震災にどのように対処したのか、その仕組み、それを形作る「政策」に着目し、政策の限界と可能性について考察している。