- ジャンル
- エッセイ・ノンフィクション
- ISBN
- 978-4-434-34434-3
- ページ数
- 136ページ
- 判型
- 上製本 四六判
- 発売日
- 2024年9月1日
- 価格
- 定価1,760円(本体価格1,600円)
- 分類コード
- 0095
思いでのハーピスト リリー・ラスキーヌ
レッスンを通してふれた人となり
本書は、重なる偶然により、当時世界のトップハーピストでフランス音楽界の巨匠として活躍していたリリー・ラスキーヌに、若きハーピストの著者が個人レッスンを受けられるようになった経緯から始まります。
著者が、4年余りパリに滞在して受けたラスキーヌのレッスンの中で、ハープの演奏技法、音楽に対する考え方、それ等に対する著者の受けとめ、ラスキーヌの演奏を身近に聴いた感動などを、書き留めていた日記・手紙の中から取り出してまとめたものです。
そのため、文章は簡潔で生き生きと臨場感に溢れ、師と著者との人間関係、師の偉大さが本書全体を通じて読者に伝わってきます。
ラスキーヌのレッスンや会話で交わされたフランス語も時折、和訳付きで発音のままカタカナで表現されていて、本書にはパリの雰囲気が漂い、読者は何時の間にかパリでリリー・ラスキーヌのレッスンを受けているような錯覚に誘われます。