- ジャンル
- 思想・哲学
- ISBN
- 978-4-86476-119-2
- ページ数
- 94ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2013年6月10日
- 価格
- 定価2,934円(本体価格2,667円)
- 分類コード
- 0015
仏教哲学 認識論
自己を見つめる
仏教と言っても奥が深く、様々な分野に分かれている。著者は主に唯識仏教を研究しているが、唯識とはただ識という認識があるのみで、すべての現象は空であり、色世界のものに心がとらわれるが故に心の執着があるとするのである。
自己を見つめ直した時、心の奥底に眠っている本来的な我に出逢えるのである。
自己に出逢えることは真の我を知ること、つまり気付きという覚りに繋がるのである。
とらわれという執着を離れた時、仏教が目指す最終境地である心の自在=心の解脱(心の解放)が得られるであろう。
ありのまま自然体で生きることこそが無為である。
今の世の中は末法よりはるかに下降し、慌ただしさに追い回され、四苦八苦して働き、心を解き放つことが忘れかけている。
慌ただしさの中でも自己を省みる時間というのは必要であろう。
悔いを残して亡くなると、心の想い(想念)というのは現世をさ迷い、再び来世に輪廻を余儀なくされるのである。
我への執着を離れ足りるを知った時、心は何にも縛られることはないのである。
この執着を離れた境地を自己の超越という。
今回は法話CDを二枚付けている。本来的な仏教(仏の教え)とは如何なるものかを語り、どうすれば悩みや煩悩が消えるのかを分かりやすく説いている。
また、CDでは観音経は如何なる教えを説いているのか、また、般若心経の意味とそこに秘められた真実が如何なるものか、その他、筆者が親しんできた経典類を紹介している。つかの間の一時に聴いて頂ければ幸いである。