- ジャンル
- エッセイ・ノンフィクション
- ISBN
- 978-4-86476-155-0
- ページ数
- 164ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2013年10月20日
- 価格
- 定価990円(本体価格900円)
- 分類コード
- 0032
相続 その一幕
「事実は小説よりも奇なり」
継母の遺産相続のケースは、まさにこのことを言っているではなかろうか。
当初は、それほど取り立てて大きくなる事柄でも、なかったように思うのだが、継母の弟、妹の四人のとった行動は、察しがたいものがあった。
それは相続、いわゆるお金が引き金になり発せられた人間模様である。
その時のやり取りをもとに、相続に関する一幕として、私小説風にまとめてみた。
人間性とは何か、法律はこれでよいのだろうかなどについて考えさせられた。
主人公の原賀貫人と、その継母の弟妹の兼尾家の四人が織り成す、入りまじって交差する遺産相続の一幕です。
はじめにより抜粋。
<作者からの補足>
大手の新聞社の部門の長の方から、「多くの人が考えるべき、貴重な問題が含まれており、今後の編集の参考にさせていただくつもりでおります」と言うお手紙をいただている。
この本を、多くの人に読んでいただき、相続問題における民法、後見人制度、家族への有り様が改善される方向に進んでほしいと願っている。
また、小著では、私が座右の書にしている高名な日野原重明先生の著書「人生百年 私の工夫」の中のお言葉を、引用しているが、先生から「非常に参考になる御高著を・・・」というお手紙をいただいた。
ありがたいことです。
<第二版に寄せて>
本書は、個人の体験誌と言えるものですが、そこには、現代の家族が抱える相続の問題、それに係わる現在の民法や、後見人制度の問題、生活遺産の継承という問題、そして、道義を問う行為など多くの人に考えてもらいたい、多くの課題が含まれているように思います。
時代は変化していますが、社会の基本をなす「家族」と「家庭」というものを、そして「家族の絆」と「家庭の絆」ということを、みんなで再考して、よりよき社会が、よりよい方向に発展してほしいと、本書では願っております。