- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-86476-406-3
- ページ数
- 98ページ
- 判型
- 並製本 B5判
- 発売日
- 2016年6月30日
- 価格
- 定価3,520円(本体価格3,200円)
- 分類コード
- 3054
スイッチングコンバータ設計ガイド
本書は35年以上に渡るスイッチングコンバータ技術を応用した製品の設計開発の実務を通して得られた経験とノウハウをトランス等の磁性材料部品を含む回路の動作理論と重ね合わせることで、各種コンバータの具体的な設計手法として体系付けた設計ガイドブックです。
スイッチングコンバータを設計する場合、エネルギー変換素子としてのトランスおよびチョークコイルの動作を理解することが非常に重要になります。
本書では、その動作原理から具体的な設計事例および損失低減の手法ならびに巻き線構造が実際の動作特性に及ぼす影響まで詳述しています。
本書は単なる知識や理論の集大成ではなく、実用に耐えうる製品設計が可能となることに主眼を置いて書かれています。そのため不具合事例から得られた、一般にマニュアルや仕様書には記載されていない電子部品の使用上の注意点等も重要であると考え併記しました。
さらに電源機器を作る側からだけでなく使う立場に立って、その性能や信頼性の優劣を評価するための具体的な項目と判断基準も記載しました。
また【付録CD】には、より理解を深めることを目的として、具体的な各種スイッチングコンバータ回路の事例集を試作・検証可能なように部品表とトランスの仕様書も併せて収録されています。
本書は実際に設計開発に携わっている技術者はもとより、パワーエレクトロニクス分野を目指す学生の方にも手引書として活用いただけるものと確信しています。
【項目抜粋】
・トランスとチョークコイルの動作原理
・各種方式のコンバータの理論式と設計例
・力率改善(PFC)コンバータの動作理論と設計例
・LLC共振コンバータの動作原理と設計例
・LED駆動電源の各種方式と設計例
・冷陰極管(CCFL)インバータの設計法
・カレントトランスの設計法
・突入電流によるI2tと制限回路例
・スナバー回路の動作と損失算出法
・EMIノイズとインパルスノイズの対策事例
・電源装置の性能と信頼性の評価方法
・フィードバックループの位相補償 他