- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-86476-801-6
- ページ数
- 220ページ
- 判型
- 並製本 B6判
- 発売日
- 2020年4月7日
- 価格
- 定価1,760円(本体価格1,600円)
- 分類コード
- 0074
アメリカ演劇が描く歴史と戦争
紛争とテロの時代に演劇の可能性を探る。
ポーラ・ヴォーゲル、スーザン=ロリ・パークス、ホセ・リヴェラという三人の現代アメリカ劇作家の作品を分析することで、アメリカ演劇がいかに戦争という暴力を描いてきたかを検証する論文集である。南北戦争、第二次世界大戦といった現実の戦争だけでなく、わたしたちの想像の中の核戦争や最終戦争も取り上げた。
また、本書は、ヴォーゲルに関する本格的な批評書でもある。独自の手法でジェンダー、家族、AIDSなど多様な題材を扱う優れた作家だが、まだ日本では十分な論考がなされていない。本書は、さまざまな視点から歴史に向き合ってきたヴォーゲルの作品と、彼女とは年代も出自も異なる二人の作家の劇をとおして、戦争の暴力に抗おうとするアメリカ演劇の可能性を探るひとつの試みである。
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