- ジャンル
- 趣味・カルチャー
- ISBN
- 978-4-86741-110-0
- ページ数
- 262ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2022年11月19日
- 価格
- 定価1,430円(本体価格1,300円)
- 分類コード
- 0023
疾風勁草の洋画家 中村彝
光と無限の芸術美を追い求めた画人生の軌跡
明治中期、旧水戸藩の藩士の家の5人兄弟の末っ子として生まれた中村彝は、31年の母親との死別を契機に次兄等と共に長兄の住む東京の家に移り住み、牛込の小学校高等科へ転入後、早稲田中学、そして兄たちに倣って名古屋地方幼年学校に入学し、軍人を目指しての生活を始める。だが卒業間近、突如発症した肺結核により中村の軍人への道はついに断たれてしまう。既に次兄中と長姉いねは病死していた。中村は幼年学校を退学し、家で静養する。そしてその後、長兄直が日露戦争で戦死し、中村は寂寥感と喪失感の中で孤独の日々を送る。……
そして翌年夏、中村は房州館山の北条湊に転地療養し、この宿に同宿していた多湖実輝達と知り合い、館山湾の風景を描く彼らに刺激されて、自らも風景画を描いて、絵画に目覚め、画家への道を歩み始めて行く。……
病魔や懊悩煩悶の中でも、強靭な魂で堪え、奥深く、生命力満ちた絵画を創出して大正画壇を彩った中村彝の熱情の画人生。
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