- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-86741-152-0
- ページ数
- 76ページ
- 判型
- 並製本 B5判
- 発売日
- 2023年4月28日
- 価格
- 定価900円(本体価格818円)
- 分類コード
- 3057
北陸・東海地方7県の天然砥石など産地総覧
本書では、北陸・東海地方7県の天然砥石と硯石の産地を紹介します。
2021年1月に上梓した『東日本の天然砥石産地総覧』とその補遺『天然砥石と硯石と』の2冊に、本書『北陸・東海地方7県の天然砥石など産地総覧』を加えた3部作で、奈良・平安時代初期の、鈴鹿の関、不破の関、愛発の関の東(あずま)をカバーしたことになります。紹介した砥石・硯石の産地は、約430ヶ所になりました。
石を石のまま使う「石文化」は、加工度が低い素朴な資源開発ですが、石器時代から営々と積み上げてきた文化です。石鉢のように姿を消してしまったものが多い中で、砥石と硯石は専業の職人と実需に支えられて命数を保ってきました。
本書は、そのような歴史の中で、練達の砥石屋が相伝してきた砥石を選ぶ技術を、誰でも出来そうな簡単なテストに置き換えて、最終判断はそれぞれの試し研ぎに任せるという立場です。いうなれば、技量に応じた方法で砥石探しを楽しむという内容で、日常科学の日本的な着地点を見出したつもりです。
各産地の地質学や、それを生かした地域開発にも言及しました。
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