- ジャンル
- 論文・学術書・参考書
- ISBN
- 978-4-86476-401-8
- ページ数
- 176ページ
- 判型
- 並製本 四六判
- 発売日
- 2016年7月4日
- 価格
- 定価1,430円(本体価格1,300円)
- 分類コード
- 0071
鎌倉大仏の鋳物師をさぐる
―新たな技法と高度な技術―
鎌倉大仏の謎 造像の鋳物師は誰か。
鎌倉大仏は、古都鎌倉のシンボルで、創建以来七百五十年、幾多の自然災害や兵火にも耐え、当時のお姿を今に遺す貴重な大仏である。その強さの秘密は、奈良大仏とは異なる革新的な技法と高度な技術に負うところが大きい。
奈良大仏から実に五百年、木造大仏を原型にした割型鋳造は他に類を見ない。そして、当時の技術水準をはるかに超える、数々の難題を知恵と工夫で乗り越えて造られたもので、鋳物師のあくなき挑戦が見事に花開いた傑作と言える。
春山匡史(はるやま・ただし)
1942年埼玉県生まれ
2009年奈良大学文学部文化財歴史学科卒業
2013年佛教大学大学院文学研究科(日本史学専攻)修士課程修了
歴史研究会会員
主な研究テーマ「鉄仏と鋳物師」「中世初期の鉄鋳物師」